第二回あんこうオフで使用した構築を改良し、第8回北大阪オフで使用したものです。
またニコ生等の大会も含めこの構築で出場した大会の結果は以下のようになります(個体は若干変更している)。
・第2回あんこうオフベスト8(72名)(トノグドララティハッサムマンムーFCボルト)
・ちしゃもち杯ベスト16(109名)(トノグドラクレセハッサムマンムーFCボルト)
・第12回難民杯ベスト4(36名)(トノグドラクレセハッサムマンムーカイリュー)
・第8回北大阪オフ5-4予選落ち(80名)(同上)
最終的に決定した6体は次のようになります。
ニョロトノ | 波乗り | 守る | アンコール | 滅びの歌 | 脱出ボタン | 雨降らし |
キングドラ | 滝登り | 逆鱗 | みがわり | 龍の舞 | ラムのみ | すいすい |
クレセリア | サイコショック | めざめるパワー格闘 | 瞑想 | 眠る | カゴのみ | 浮遊 |
ハッサム | 虫食い | バレットパンチ | 電光石火 | 剣の舞 | 命の珠 | テクニシャン |
マンムー | つららばり | 地震 | こおりのつぶて | ステルスロック | 気合の襷 | 厚い脂肪 |
カイリュー | げきりん | 神速 | 炎のパンチ | 寝言 | 拘り鉢巻 | マルチスケイル |
見てもらったらわかるとおり、よゆうさんが委員会オフで使用した雨パ(http://d.hatena.ne.jp/yoyuu77/20130212/1360691157)とほぼ酷似した構築となりました。長い期間推敲して最終的にこれに落ち着いたことから、元の構築の完成度の高さがうかがえます。
この記事では今まで考えてきた自分なりのこの構築への解釈を書いていきたいと思います。
まずこの構築は、珠ッサムをいれようと思ったことがきっかけです。珠ッサムはハッサムの単体性能を最大に引き出す型で、現在の環境では間違いなくトップメタに君臨する型だと思います。
また、雨パとも相性は抜群です、炎半減はもちろんのこと、雨の天敵ナットレイを絶好の起点にしてしまうことや、グドラが誘う龍技を起点にしてしまうことなどとても入りやすい存在だと言えます。
よって今回はいつものニョログドラ+珠ッサムから構築を考えることにしました。
次に決めたいのはステルスロック要因です。
珠ッサムはステルスロックの有無によって全抜き性能が格段に変わります。ステルスロック込みで確定数が変わるポケモンはカイリュー、ボルトロス、ウルガモスなどのトップメタが多いです。また後述しますが今回も龍舞グドラを使っており、龍舞グドラもステロとの相性がいいことからステルスロックは構築のなかで必須だと言えます。
そして、今回ステルスロック要因として選んだのはマンムーです。ハッサムとニョロトノが鈍足であることからこれ以上キノガッサに隙を見せたくないということで、ステロ要因はごく少数に絞られます。その中でマンムーを選んだ理由を説明します。
マンムーはタイプ上龍を牽制するポケモンですので龍以外と初手を合わせられるか、または龍を引っ込められ別のと対面させられるかのどれかです、また龍舞キングドラは龍技のみを弱点としており、龍タイプ以外の低〜中火力ポケモンは起点にすることができます。
なのでマンムーが誘うポケモンはグドラで起点にしやすいということです。例として一番的確なのがスイクン、そして瞑想クレセ、鉢巻ハッサム(バレットでこだわった場合)、ユキノオー(襷が潰れてる場合)、ウォッシュロトム(電気ジュエルは除く)etc..が挙げられます。ちなみにマンムーもグドラも苦手なのはパルシェン、エアームド、ギャラドス(逆鱗持ち)、ローブシン等です、これらがいる場合は雨選出はためらわれます。
過去にはこのギミックを利用して、マンムーからの死に出しピングドラ降臨で舞の起点という戦法を行っていました。しかし最近になって、なんだかんだ雨天候はできる限り必要だという思考になってきた(上からの水技の一貫が高いパーティが環境に多く、かつ逆鱗を安易にうちたくないことから滝登りの指数をあげる雨天候は便利、あとスカーフガブや砂ドリュウズを考えると雨がないと厳しい)ことから、グドラ降臨時に雨天候になっている必要があると感じました。
そこで今回はニョロトノに脱出ボタンをもたせることで、この問題を解決することにしました。これによって
マンムーステロ→トノ交代→脱出
→グドラ無償降臨→龍舞(相手の攻撃で確1になることはほとんどないので相手が交代するかどうかに関わらず龍舞が安定する)
というフローが組みやすくなり、雨状態を作りつつグドラを起点にできる相手の前に無償降臨することができます。
余談ですが、ステロ要因はわふおの使っていた無邪気CSガブリアスとも迷ったのですが技の命中率と先制技の有無、化身ボルトへの遂行を考えてマンムーを選択しました。
この時点でトノグドラハッサムマンムーまで決定、五体目はこれらにひどく一貫する地面と格闘に耐性が欲しいと思いました。
まず、この枠にあんこうオフで入ってきたのはラティオスです。ただのラティオスではなく、ココーさんが苺オフで使用していた
龍の波動/波乗り/リフレクター/トリック@メガネ
のラティオスです(http://d.hatena.ne.jp/cocoo2525/20121015/1350250325)、これにより単体性能を確保しつつハッサムの起点作りができて壁によって一回は技を受ける猶予ができます(これによってトリパなどに耐性がつく)。あとわずかですが受けループにも対抗ができます。
しかしこのラティオスは使い方がとても繊細でわずかな一手の間違えで負けを招いてしまうこともあり、他にもっとこれらの役割を明確に遂行してくれるポケモンがいないかと探したところ、かつて電磁波砂にいれていた瞑想クレセにたどりつきました。
格闘地面に耐性があり、トリルからのローブも受けれて、受けループにも強い。またクレセリアの処理は龍でゴリ押ししてくることが多いことから後ろの珠ッサムと組み合わせて積みサイクルの形を取れます。こいつが適任に思い決定しました。
そして最後の枠はとても悩みましたが、対戦を重ねて構築単位できつかったのが
・レパガッサ(マンムーのつららくらいしか対処できない)
・ヌオー入り(構築全体で積みに依存しているため)
・雨ミラー+ニョログドラを牽制するポケモン(ニョログドラは龍舞グドラでみているため)
・ウルガ+ニョログドラを牽制するポケモン(ウルガはニョログドラ選出でみているため)
であることから、最後の枠は鉢巻カイリューがはいりました。
寝言と神速でレパガッサに対するごまかしがきき、ハッサムやマンムーと合わせて先制技で相手の雨を対処可能。瞬間火力にすぐれることからヌオーに強く、ウルガモスのストッパーにもなります。
以上のように6匹が決定しました。
次に個別解説に入ります。
1.ニョロトノ 図太い 脱出ボタン
波乗り 守る アンコール 滅びの歌
H191(204) B116(84) C110 D120 S118(220)
準速ハッサム抜き
177ボルトロスの10万ボルト耐え
186カイリューのジュエル逆鱗最高乱数以外耐え
177-100ハッサムを波乗り×2で最低乱数二回以外確定
脱出トノはまず起点にならないことが第一条件なので、滅びの歌とアンコールは自然に入ってきます。そして水技も必然的に入ってくるのですが、普通なら熱湯のところを波乗りにしました。これはマンムートノグドラという基本選出をするにあたって相手のハッサムが重いことから、ハッサムへの打点を高くする必要があると判断したのが理由です。熱湯で火傷させればいいとかハイドロポンプの方が打点が高いなどといった意見もありますが、より不安要素をなくした形がよかったのでこの選択をしました。
そして最後の枠ですが、これは守るを選択しました。守るによって滅びの歌の流しがスムーズになり、また相手の壁、トリル、追い風などのターン稼ぎができるなど非常に汎用性の高い技です。また冷凍ビームなどのサブウェポンは場合にもよりますが脱出トノにはほぼ必要ないといっていいでしょう。
そして配分はハッサム意識ということで、思い切ってほぼSに振りました。これにより石化圏内でなければかなりハッサムに有利となります。
2.キングドラ 意地っ張り ラムのみ
滝登り 逆鱗 竜の舞 身代わり
H151(4) A161(252) B115 D115 S137(252)
いつもの龍舞キングドラです。
最近の環境は、化身ボルトロス、瞑想スイクン、瞑想クレセリア、等の急増から特殊キングドラが非常に動きにくい環境だといえます。また逆に高耐久低火力ポケが減少し耐久を下げ火力に回している配分が多くなった(HCスイクン、CS瞑想クレセ等)ことから龍舞キングドラは環境にとても刺さりやすくなっていると言えます。
3.クレセリア 臆病 カゴのみ
H207(92) B147(56) C112(136) D150 S146(224)
サイコショック めざめるパワー格闘 瞑想 眠る
H16n-1
C[+3]めざ格でH振りムドーが確2
S最速80抜き
残りB
昔使っていたクレセリアそのままです、残飯みがわりにしてもいいと思います。
受けループを見るため瞑想ショックは確定、サブウェポンのめざパはハッサム意識のめざ炎にしたいですが、パルシェンと受けループに多くはいってるバンギラスをみたいのでめざ格闘一択。
受けループ以外だとトリルローブやノオードランに出していきます。あとウルガモスやハッサムの起点になりやすいのでそこは注意が必要です。
4.ハッサム 意地っ張り 命の珠
H155(76) A200(252) B120 D100 S108(180)
虫食い バレットパンチ 電光石火 剣の舞
S4振りスイクン抜き抜き
H4n-1
Aぶっぱ
技構成は一般的な珠ッサム。最初は準速ASで使用していたのですが、耐久がなさすぎて使いにくいと判断してHに若干振りました。最近流行ってるHCスイクンを意識したSを確保し残りをHに回しています。
全体的に非常に数値が低くかなりギリギリなのでできる限り後出しなどはせず基本は死に出しからの展開となります。
5.マンムー 陽気 気合の襷
H185 A182(252) B101(4) D80 S145(252)
地震 つららばり ステルスロック 氷の礫
ASぶっぱ
先制技意識の端数B
説明のいらない普通のマンムー、初手でだしたり龍のストッパーとして使ったりします。パルシェンやクレセリアの起点にならないように注意。
6.カイリュー 意地っ張り 拘り鉢巻
逆鱗 神速 炎のパンチ 寝言
H167(4) A204(252) B115 D120 S132(252)
ASぶっぱ
火力で押し切りたいときに便利な逆鱗は確定、雨やレパガッサを見るため神速確定。次に対レパガッサがやりやすくなる寝言が入り、最後にウルガナットの並びに一貫する炎のパンチが入りました。
龍舞グドラ構築に物理カイリューを入れるのは戸惑いがありましたが、鉢巻型にすることで明確な役割の違いができ採用しやすくなりました。
個別解説は以上です。
選出パターンは次のとおりです。
①マンムートノグドラ
対天候パや、グドラで全抜きできそうなときに選出。迷ったら大体これにする。
②カイリュートノグドラ
雨選出をしたいがマンムーが起点になりそうなとき、龍技の一貫が高いときの選出。
③マンムークレセハッサム
雨選出がためらわれるとき、珠ッサムで基本的に全抜きする。
クレセハッサムがマンムーが弱いパルのストッパーになる。
④マンムーグドラハッサム
グドラが刺さるがトノを出したくないorグドラだけじゃ抜けそうにないとき、スイクンがでてきそうなときはこの選出をする。
⑤マンムーカイリューハッサム
先制技で押し切っていく形、雨のもう一つの解答。レパガッサにはこれ。
解説は以上です。
構築の弱点ですが、非常にきついのがギャラドス、先制技でむりやりゴリ推していくしかないです。ただこの構築にでてくるギャラドスはほとんどげきりん持ちなので、げきりんを誘ってハッサムで起点にするなどの処理ができます。
また、なんと6匹全体を通して技の命中率がALL100%となっています、安心できますね。
長くなりましたが今回はこのへんで終わりたいと思います。
4月は63のオフ会に出る予定がないのでパーティをかんがえる期間にしたいですね。
ではではまた。>ω<。