「逆電磁波砂ニョログドラ」(シングル)

しばらく使っていたナットシャン入り雨パの記事です。長期間考察し非常に気に入っていた構築ですが,これが完成系だと判断したので公開することにしました。

七夕祭で使った構築と完成系とかなりの違いがあるので比較しながら解説していきます。


初期(七夕祭使用時)

ニョロトノ ハイドロポンプ 瓦割り アンコール 滅びの歌 脱出ボタン 穏やか 雨降らし
キングドラ 滝登り 逆鱗 身代わり 龍の舞 ラムのみ 意地っ張り すいすい
ナットレイ パワーウィップ タネマシンガン ジャイロボール 大爆発 拘り鉢巻 勇敢 鉄の刺
シャンデラ シャドーボール 火炎放射 オーバーヒート トリックルーム 風船 臆病 もらい火
化身ボルトロス 10万ボルト めざめるパワー氷 とんぼがえり 電磁波 電気のジュエル 臆病 悪戯心
ガブリアス 逆鱗 地震 身代わり 剣の舞 ドラゴンジュエル 陽気 砂隠れ

最終形

ニョロトノ ハイドロポンプ 波乗り 冷凍ビーム 滅びの歌 拘りスカーフ 控えめ 雨降らし
キングドラ 滝登り 逆鱗 身代わり 龍の舞 ラムのみ 意地っ張り すいすい
ナットレイ パワーウィップ ジャイロボール 大爆発 ステルスロック オボンのみ 勇敢 鉄の刺
シャンデラ 火炎放射 シャドーボール 身代わり 小さくなる 残飯 臆病 もらい火
化身ボルトロス 10万ボルト めざめるパワー氷 とんぼがえり 電磁波 気合の襷 臆病 悪戯心
ガブリアス 逆鱗 地震 身代わり 剣の舞 ドラゴンジュエル 陽気 砂隠れ

まず最初に、この構築はくーるじーさんの「トリルシャンデラ入りトノグドラナット」(http://d.hatena.ne.jp/coolg-nittan/20130609/1370725374)をベースに組んだものです、さらに構築相談に何回もつきあってくれたくーるじーさん(@coolg_poke)にはここに深く感謝の意を示したいと思います。

今まで使っていた鉢巻ナット軸のトリパ(http://d.hatena.ne.jp/cloudia220/20130604/1370361343)のトリル要因を、クレセではなく相性補完のいいシャンデラにしてみようと思ったのが構築を作るきっかけです。シャンデラにすることでクレセリアでは辛かったハッサムナットレイウルガモス(めざ地面、岩除)に対する耐性がつきます。

トノグドラナットシャンまで確定であと2枠なのですが、最初はこの4体が重いバンギを起点にできて受けループをみるために剣舞放射ガブ、地面の一貫遮断と物理に偏りすぎてることから脱出雨展開のできるスカーフ霊獣ボルトを考えていました。しかし途中で「ボルトを化身にして逆電磁波砂のギミックをいれればどうか」という事を考えて、ボルトを化身ボルト、ガブを砂ガブに変更しました(ちなみに脱出トノも途中で変わった)。


注:逆電磁波砂・・バンギラスを誘いやすい構築に電磁波を撒くポケモン+身代わりガブを搭載し、相手の撒いた砂を起点にする戦法。
(ユウキのめざめるパワー氷"http://d.hatena.ne.jp/yuki_rotom/20121008/1349709462"から引用)

これらより、まず「雨」+「トリル」+「逆電磁波砂」という3つの要素をもりこんだ構築ができました。

しかし実際に構築を回してみたところ、試合のほとんどが逆電磁砂展開か雨展開によるものでトリルギミックをほとんど使用しませんでした。ナットシャンの並びが数値の低さゆえの立ち回りの不自由さを生んでしまい、選出しづらかったのが理由です。

そこでいっそのことシャンデラをみがちい型にして逆電磁波砂一本に絞ろうと思い、型を変更しました。これにより「トノグドラナット」と「ボルトガブシャンデラ」の2つの有名な並びを内包した構築となりました、もちろんナットシャン+αで戦うことも可能です。
ニョログドラナットの並びがガブやシャンデラが強いポケモンを呼ぶので(バンギ、ハッサムナットレイローブシン等)相性は非常にいい並びだと思います。

以下個別解説です。

1.ニョロトノ
七夕祭時
穏やか 脱出ボタン
ハイドロポンプ 瓦割り アンコール 滅びの歌
H191(204) B95 C110 D154(156) S109(148)
182ラティオスの眼鏡流星群+ステロ確定耐え
205ウルガモスの[+1]ジュエルさざめき確定耐え

最終形
控えめ 拘りスカーフ
ハイドロポンプ 波乗り 冷凍ビーム 滅びの歌
H165 B96(4) C156(252) D120 S122(252)
CSぶっぱ

最初はとんぼボルトとトノグドラの脱出展開ができるように脱出ボタンをもたせていました。しかしトノを脱出にしていると構築全体でカバドリラティとマンムー入り(マンムーカイリューハッサム等)に解答がでなかったので、これらに強めの型であるスカーフトノを採用しました。
無振りボルトロスを確定にできるハイドロポンプマンムードリュウズ等にうつ命中重視の波乗り、補完のいい冷凍ビームが確定、最後は相手の積みの流しとして滅びの歌をいれました。

2.キングドラ 意地っ張り ラムのみ
滝登り 逆鱗 身代わり 竜の舞
H151(4) A161(252) B115 D115 S137(252)
ASぶっぱ

受けループとバンギ入りに薄く、構築に特殊が多いことからいつもの物理グドラ、電磁波とひるみのシナジーをうめるのも理由です。雨選出で出すことがメインですが、弱点が少なく等倍だとほとんどの攻撃を耐えれることからピンで初手が意外と安定したりすることがあります。

3.化身ボルトロス 
臆病 七夕祭時:電気のジュエル 最終形:気合いの襷
10万ボルト めざめるパワー氷 とんぼがえり 電磁波
H155(4) B90 C177(252) D100 S179(252)
CSぶっぱ

10万ボルトとめざ氷、逆電磁波砂展開のための電磁波まで確定、ラス枠は影踏みから抜けたりマンムーの襷をつぶせたり後だししてくるバンギやノオーに対して使って天候合戦を有利にするとんぼがえりを採用しました。とりおふでは挑発を入れたのですが、バンギ入りにサイクルを回されたときにかなりきつかったという理由もあります。トノが脱出でなくてもとんぼがえりは非常に重宝する技でした。
道具は最初は思考停止で火力強化の電気ジュエルだったのですが、構築全体でスカーフガブがきつかったので気合いの襷を採用しました。これにより安定して初手で行動できるほか,中盤に出して相手の積みアタッカーのストッパーになったりできます。例えば破ったパルシェンに対して礫を耐えて10万で倒すことなどができます。

4.ナットレイ 
七夕祭時
勇敢 拘り鉢巻
ジャイロボール パワーウィップ 種マシンガン 大爆発
H181(252) A157(228) B151 D140(28) S22←再遅
161キングドラの雨珠ハイドロポンプ確定2耐え

完成系
勇敢 オボンのみ
ジャイロボール パワーウィップ 大爆発 ステルスロック
H181(252) A158(236) B154(20) D136 S22
161キングドラの雨眼鏡ハイドロポンプ確定2耐え
161パルシェンの[+2]珠つららばり高乱数耐え(つらら一発乱数上から46,45,・・で,オボン込みで合計226以下なら耐える)

最初はいつものトリルATである鉢巻ナットの、寝言だった枠を大爆発に変更したものを使ってました(寝言はカバルドンレパルダス等の対策としていれたが、レパルに対してはタネガンを選択してた方が無難であり、カバドリに対しては速起きなどをして下手したら起点になってしまうこともあったので無難に大爆発を選択した)。
しかし、トリルギミックを外したことから火力にそこまで拘らなくてもよくなり、もっと小回りがきいてかつある程度の単体性能を兼ね備えた型を模索していました。

そこで、昔から興味を持っていただいあんさんのHAベースオボンナット(参考:情報操作大安定"http://d.hatena.ne.jp/daian0721/20130109/1357712486")を採用することにしました。とりおふでベスト4となったテコキオンさんやいのすけさんも使用していた型で、その強さはお墨付きです。実際に使用してみたらあまりに使いやすくこれ以外のナットレイが使えなくなるほどでした。

5.シャンデラ 
七夕祭時
臆病 風船
オーバーヒート 火炎放射 シャドーボール トリックルーム
H136(4) B110 C197(252) D110 S145(252)
CSぶっぱ

完成系
火炎放射 シャドーボール 身代わり 小さくなる
H145(76) B111(4) C186(164) D112(12) S145(252)
最速
H16n+1調整
DL意識でD12振り
残りC
ステロ+A200ハッサムの[+2]ジュエルバレパン確定耐え
A200ハッサムの[+4]珠バレパン確定耐え
153-65パルシェンまでを火炎放射で確定

一般的なみがちいシャンデラですが、有名な配分よりHを削ってCに割いています。放射でパルを落とせないと構築上致命的だと感じたからです。
技構成は身代わり小さくなるは確定で、次にハッサムに隙を見せたくないので放射、最後はシャドーボールかめざ格闘か迷ったのですが,バンギ入りにシャンデラを出さない選出をするようにすればいいだけなのでシャドボを選択しました。

基本的に麻痺した相手や、タイプ上有利なハッサム、ブシン等の対面で積んでいきます。ハッサムはこちらが有利なように思いますが上の調整を見てもらえばわかるとおり立ち回りが意外とギリギリです。また、雨が苦手とするライコウローブのブシンを起点に積んでいけるのも強いです。

余談ですがトリルシャンデラはトリルギミックを多様するなら襷を持たせて確実性を持たせたほうがいいと思います、襷が余ってなければジュエルや帯を持たせて火力を上げるのがいいと思いました(何がいいたいかというと上の型が正直いまいちだった)。

6.ガブリアス 陽気 ドラゴンジュエル
逆鱗 地震 身代わり 剣の舞
H183 A182(252) B116(4) C90 D105 S169(252)
ASぶっぱ

地震を放射にすれば受けループに厚くなりますが、明らかに地震を入れたほうが勝てるようになる試合が増えるので地震を選択しました。どうしても放射をいれるなら逆鱗をダブルチョップにして持ち物を残飯か粉にしたほうがいいと思いますが、ドラゴンジュエルじゃないとカイリューが重くなると思います。

個別解説は以上です。

選出パターン
①基本選出
ボルトガブシャンデラ
トノグドラナット

ブシンガッサハッサムがいなければ積極的にトノグドラナット選出をしますが,そのような構築は最近少ないので多くは選出できないです。
キノガッサハッサムがいたら基本的に上を出します、壁ブシンに対しても上を選出です。しかし上でもスカーフ竜などが厳しかったりするのでボルシャンガブ選出は意外と使わなかったです。

②上で対処できなさそうな場合,クッションがほしい場合の選出
ボルトガブナット
ボルトシャンナット

ナットレイをいれることでスカーフ竜のクッションになります,抜き要因が1体しかいないですがこの選出が一番多かった気がします。
またパル入りの積みサイクル系統はほとんどボルトシャンナット選出でした。

③対マンムーカイリューハッサム,カバドリ,バンドリ
トノナット+ボルトorシャンデラ

初手にトノをおいて,ラティやカイリュー受けにナットを配置。相手の裏のキノガッサがポイヒならシャンデラでなんとかありますがテクニくさいときはナット抜いたりもします。

④対受けループ系統
トノグドラガブ

火力で無理やり一貫をつくって突破する。


全体的に火力が高く起点になりにくいのが強みだと思います。また構築の並びがいろいろな戦法を予想させるものとなっているので選出画面で相手を惑わすことができ,こちらも型をいろいろ変化させて運用することができるのが非常に便利です。あと個人的に電磁波を利用する構築がとても好みで,過去に使用していた電磁波雨を彷彿させることから使っていてとても楽しかったです。

構築の弱点としては先制技がないのでパルがかなりめんどくさいです,あとは相手のガブやカイリューをナットや襷ボルトでうまく処理しないと厳しい戦いを強いられます。

解説は以上となります。


来月のオフは8/17のやどんとこオフと,8/24の第1回あめおふ!と,8/31の第1回激安オフとなります。次以降はまた新しい構築を用意して望みたい所存です。

長くなりましたが読んでくれてありがとうございました>ω<
ではでは・。・ノシ