委員会オフ使用構築「雨偽装カイリュークチート展開」(シングル)
関西シングルFESTAと委員会オフであざむきさんに使用してもらい、自分も委員会オフで使用した構築です。それぞれの結果は
●関西シングルFESTA(200名)
予選6-4→4位(使用者あざむき)
●委員会オフ(150名)
予選6-2→ベスト32(使用者あざむき)
予選6-1→ベスト32(使用者cloudia)
でした。
では解説に入っていきます。
ニョロトノ | ハイドロポンプ | 波乗り | 冷凍ビーム | 滅びの歌 | 拘り眼鏡 | 控えめ | 雨降らし |
ラグラージ | 波乗り | あくび | 吠える | ステルスロック | オボンのみ | 図太い | 激流 |
カイリュー | 逆鱗 | 地震 | 神速 | 竜の舞 | 弱点保険 | 意地っ張り | マルチスケイル |
クチート | じゃれつく | 叩き落とす | 不意打ち | 剣の舞 | クチートナイト | 意地っ張り | 威嚇→力持ち |
クレセリア | サイコキネシス | 冷凍ビーム | トリックルーム | 三日月の舞 | ゴツゴツメット | 図太い | 浮遊 |
霊獣ボルトロス | 10万ボルト | サイコキネシス | 気合玉 | 悪巧み | 命の珠 | 臆病 | 蓄電 |
今回意識したのは「偽装と選出誘導」です。全てのパターンを想定した立ち回りが難しい6世代シングルにおいてこのような心理的ひっかけがどれほど有効かを確認するため構築しました。
そして偽装構築に必要な「固定概念を持たれている有名な並び」として、今回ニョロトノ+ラグラージの並びを選択しました。この選択に関しては明確な理由があるというよりも、並びに愛着があるからという面が強いです。
そして選出段階でトノラグが誘うポケモン、敬遠するポケモンとして思い浮かぶのは
誘う・・クレセリア、スイクン、ポリゴン2、ナットレイ等の物理受け、キノガッサ、ガブリアス等の襷持ち
敬遠する・・ヒードラン、ウルガモス、ゲンガー、グライオン等の上からワンキルされてしまう炎、地面あたり
です、これらを考慮して強力な偽装を考える必要がありました。
そこで思いついたのが、ステロラグ+崩し性能の高い積みATによる積みリレーの形です。しかし、積みリレーとばれやすいカイリューハッサム、ルカリオアローのような並び以外で考える必要があります。
これから採用したのがカイリュークレセクチートの並びです。この3体が選出段階で見えているとトリックルーム展開を疑われるので、ステロ+積み展開がより警戒されにくくなります。またクチートの苦手な炎はトノラグである程度敬遠することができます。もちろんクレセリアによってトリックルーム展開も可能となるので、2パターンの攻め方をすることができます。
そして最後の枠として、これまでで苦手な受けループやヘラクロス、リザードンY、スイクン、ナットレイ等を意識して補完に霊獣ボルトロスを採用しました。
以下個別解説(全て理想個体と仮定して記載)。
1.ニョロトノ 拘り眼鏡 控えめ
ハイドロポンプ 波乗り 冷凍ビーム 滅びの歌
H197(252) B95 C156(252) D121(4) S90
HCぶっぱ
127ジャローダのリーフストーム耐え
テンプレの眼鏡トノ、最初の3つの技は確定で最後が自由枠ですが、今回はオフに少ないながらも一定数いるオニゴーリピクシーあたりの対策として滅びの歌を採用。
クチートと合わせてトリル下の特殊決定力となる。低種族値で見せポケの予定だったが、クレセクチートトノって選出が思いのほか強く結構な頻度で出した。ゲンガー、ランド、アロー、クチート、ガルドあたりに打ち合いで勝てるのが地味に強い。
余談だがレートとオフ通してハイポンと冷ビを一回も打ってない。
2.ラグラージ オボンのみ 図太い
波乗り あくび 吠える ステルスロック
H204(228) B156(252) C105 D110 S84(28)
H4n調整
Bぶっぱ
残りS
起点作り要因、ステロが刺さりそうなときやバトンギミックに対して選出する。
ボルトロスの草結びが怖くて出しにくいのが残念だが、ライコウやサンダー、ライボルト等のかゆいところに刺さるのがよかった。
必ず初手におくわけではなく、電気炎に後出ししたり、次発で出していくこともする。
3.カイリュー 弱点保険 意地っ張り
逆鱗 地震 神速 竜の舞
H195(228) A174(36) B116(4) D123(20) S128(220)
1舞で最速ゲッコウガ抜き
155ゲッコウガの珠冷凍ビーム15/16耐え
最近流行りの保険カイリュー、配分はよくあるもの。カイリュークレセクチートの並びだと鉢巻を警戒されやすいのか保険はかなり発動しました。また最近は鋼フェアリーの減少から竜の一貫が高くカイリューにとって追い風となっています。
ナットレイを考えて炎パンチにするか迷いましたが、ナットはクチートで崩せるしなんだかんだ地震の方が範囲が広くなるので変えず。
4.クチート クチートナイト 意地っ張り
じゃれつく 叩き落とす 不意打ち 剣の舞
H157(252) A172(252) B145 D116(4) S70
HAぶっぱ
今となってはメジャーな剣舞クチート、トリックルーム下はもちろん舞えれば通常時でも不意打ちで多くのポケモンを縛れる。
しかし不意の身代わりに弱かったり、低速の宿命か運負けしやすく、じゃんけんも多く発生するのでそのあたりを妥協しなければいけないポケモンだと感じました。
5.クレセリア ゴツゴツメット 図太い
サイコキネシス 冷凍ビーム トリックルーム 三日月の舞
H227(252) B189(252) C95 D151(4) S105
HBぶっぱ
トリルクレセリアのテンプレ、冷ビが月光になっているものも多いですが剣舞ガブの増加から素直に冷ビを選択。物理を受けた後に交換読み交換を積極的にしていかないと起点にされてしまうので注意が必要。
クレセリアのメインウェポンはゴツゴツメット。
6.霊獣ボルトロス 命の珠 臆病
10万ボルト サイコキネシス 気合玉 悪巧み
H155(4) B90 C197(252) D100 S168(252)
CSぶっぱ
受けループ、リザY、バナ、ガッサ、ヘラ、スイクンなどのこれまでが苦手としてるものを補完する枠。トノとも並びを作れる。
実は採用したのが当日の朝だったのだが、選出率も高く非常に活躍してくれたのでこの枠は正解だと思う。めざ氷を採用しない弊害としてグライオンがいるが、この構築には出てきにくいと考えたのと、受けループに高確率で入っているバナに何も出来ない方がまずいと思い採用しなかった。
個別解説は以上です。
●選出
・積み展開
ラグカイリュークチート
ラグボルトクチート
ボルトカイリュークチート
・トリル展開
ラグクレセクチート
カイリュークレセクチート
ボルトクレセクチート
トノクレセクチート
●雑感
それなりには戦えましたが、構築上択を積極的に仕掛けていかないと勝てないという印象を受けました。また身代わりメガゲンガーなどには択を少しでも外せば完敗してしまうというレベルで怪しいです。
あとトノラグの選出誘導力が思ったよりも低く、ヒードランやウルガモスが普通に出てきたので思ったよりも立ち回りづらかったです。しかしクチートカイリューの並びが強いのでごり押しで勝てる試合が多かったです。
最低限の結果はでましたが趣味パの域はでないという結論です。
解説は以上になります。
予選を久しぶりに抜けましたが、麻痺や外しといったクチートを使う以上仕方ない負けで1落ちしてしまったのでラスチャレでは運負けしにくい構築を念頭において組もうかなと考えています。
余談ですが、ラスチャレが学生としてでる最後のオフなので悔いのないように頑張りたいです。
では今回はこのへんで・。・