第2回真皇杯予選使用構築「アンチミラー対面厨パ」

第2回真皇杯予選で使用してきた構築です。結果としては

東海予選 4-4
中四国予選 6-3→ベスト32
オンライン予選 7-1 & 7-1→6位(890P)

となってます。オンライン予選で権利をもらえるのは5位までなのですが、1位の方が辞退した関係で6位の自分が本戦権利をいただくことができました(たなぼた)。

それでは解説に入っていきます。


化身ボルトロス 10万ボルト めざめるパワー氷 電磁波 悪巧み オボンのみ 図太い 悪戯心
ガブリアス 逆鱗 地震 ストーンエッジ 毒毒 拘りスカーフ 意地っ張り 鮫肌
ガルーラ 秘密の力 噛み砕く 蹴た繰り 不意打ち ガルーラナイト 意地っ張り 肝っ玉→親子愛
ゲンガー 祟り目 ヘドロ爆弾 催眠術 道連れ ゲンガナイト 臆病 浮遊→影踏み
バシャーモ 馬鹿力 火炎放射 カウンター 守る 気合の襷 おっとり 加速
スイクン ハイドロポンプ 熱湯 瞑想 眠る カゴのみ 控えめ プレッシャー

環境上位のポケモンで固めているいわゆる厨パと呼ばれている構築を使用した、しかしこの並びはミラーが多発してしまうという課題があったので、ミラーに強く出れる厨パの作成をコンセプトとして構築を組んだ。
具体的にはこちらのガルーラをミラーに強い型にすることによって安定して初手に出せるようにし、ミラーとの試合展開が有利になるようにした。

構築に入った順番としては
ガルガブボルト(ミラーに出す選出)

スイクン(上3体で突破しにくい耐久を崩す)

ゲンガー(ガルが出しにくい相手に出す最も腐らないメガ)

バシャーモ(補完)
となっている。

以下個別解説

1.ボルトロス化身 図太い オボンのみ
10万ボルト めざめるパワー氷 電磁波 悪巧み
H186(252) B134(252) C145 D101(4) S131
HBぶっぱ
200ガブリアスげきりんオボン込み2耐え

ガルガブボルトという選出をしたときに相手のスカーフガブリアスがとても重くなってしまうので、それに強く出れるHB。ガル・ガブが苦手な鬼火持ちに対するクッションにしたり、悪巧みで物理受けを崩す役割を持っている。バシャーモ対面では裏にガブがいてバトンを持ってそうだと思ったときに積極的にめざ氷を打っていく。

余談になるが、始めは害悪を意識してラムHSを使っていた。しかし多くの回数出すポケモンなので、ピンポ意識の型にせず汎用性をもたすべきと感じ今の形に落ち着いた。

2.ガブリアス 拘りスカーフ 意地っ張り
逆鱗 地震 ストーンエッジ 毒毒
H183 A200(252) B116(4) D105 S154(252)
ASぶっぱ
ASリザXを毒ダメ(1/16)+サメ肌ダメ+191祟り目で確定

厨パのガブリアスで一番強い型は襷である、という考えを自分含め持っている人は多い。それを見越した上でそれらに強く出れるスカーフ。また最近はメガゲンガーが強い環境だと思っているので、それに隙を見せないようにという理由もある。

スカガブの性格については意見が分れやすい議題だとは思うが、自分は意地っ張り一択である。スカーフの強みの1つが意地っ張りの火力を相手に押し付けれることだと思ってるので、それを無くすことはスカーフを使う意味を大きく損なってると思ってるからだ(もちろん両方使った上で意地っ張りのが勝てる相手多いと思ったってのが大きいが)。もし陽気スカーフを使うならボルトロスの型をHB以外にする猶予がでてくるだろう。

また4枠目の技に今回はどくどくを採用している。どくどくを打つ想定状況は主に3つあり、1つはガルーラの捨て身タックルに後出ししたときである。ガルーラ側が次にしうる行動は・不意打ち・クレセなどの耐久に引く、の2パターンでありそれらに対して両対応することができる。次の1つの状況はカバリザに対してリザードン対面で交代読みで打つときである。万一カバにひかず突っ張ってきても裏のゲンガーの祟り目で倒すことができる(Yの突っ張りは完全に切っている)。最後は受けループに対してヤドランの交代読みに打つときである。

3.ガルーラ ガルーラナイト 意地っ張り
秘密の力 噛み砕く 蹴繰り 不意打ち
H181(4) A192(236) B144(188) D121(4) S130(76)
192メガガルーラの親子愛けたぐり耐え
192メガガルーラの親子愛秘密の力+不意打ち耐え
けたぐりで181-121メガガルーラ確定
けたぐり+不意打ちで185-151メガガルーラ確定

ミラーだけ見るなら猫捨て身型を使えばいいが、初手に出す場合裏のゴツメポケモンなども考慮すると猫捨て身は強いと思えなかったのでいつも通り秘密不意型。そしてミラー意識のためにグロウパンチの枠を相手をワンキルできるけたぐりに変更した。秘密だけでも耐久ポケモンには多少抗えるし、無理にガルーラで見ずスイクン等に任せるようにした。これによってナットレイヒードランバンギラス・『オニゴーリ』←(重要)に対しての高打点を持てる。

また最近増加傾向にあるけたぐり持ちのABガル―ラに勝てるように、元々のABベースの配分から耐久を落としてSに割いた。192蹴た繰り耐えまで振っているのでミラーでもワンキルされることはなく、ASならこちらが返しでワンキルすることができ、ABはけたぐりを打ち合ったあと不意打ちで縛ることができる。デメリットとして猫捨て身型に勝てなくなるが、猫のダメージから陽気だと判断したときにガブリアスに引くという処理方法で解決した(意地猫捨て身は完全に切っている)。ただこの配分だと、一番古い配分である201-192-121--121-135に対しては2T目に択が発生してしまうという課題がある。

4.ゲンガー ゲンガナイト 臆病
祟り目 ヘドロ爆弾 催眠術 道連れ
H159(188) B115(116) C191(4) D116(4) S192(196)
メガ前
A260メガヘラクロスのロックブラストを高乱数で耐え
最速ガブリアス抜き
メガ後
157-101メガゲンガー(A200ガブリアスの逆鱗耐え)を一発の攻撃を高乱数で耐え
最速ゲッコウガ抜き

特筆することのない有名な型。この構築においてはゲンガーの選出率が非情に高いので汎用性を意識して滅びの歌をヘドロ爆弾にした。
前置きでも書いたが多くのメガ進化の中でこのポケモンほど腐らないものはない。どれだけ苦手な構築に対しても6割の勝ち筋を持っているからである。
また催眠術の扱いとして運ゲーとよく言われているが、催眠術の強みは『当てれば大きなアドバンテージを得れて、外しても最低限11交換できるのでディスアドが少ない』ことである。なので運ゲーではなく期待値が非常に高い戦法と認識している。

5.バシャーモ 気合の襷 おっとり
火炎放射 馬鹿力 カウンター 守る
H155 A159(148) B81 C178(252) D90 S114(108)
1加速で最速ガブリアス抜き
181-121メガガルーラを馬鹿力で最高乱数以外1発

カウンターという技によってガブ、ランド、カイリューマリルリ、アロー、ボーマンダギャラドスローブシンetc..など広い相手を見れるようになる。しかし相手が交代してしまったり、状態異常技を打ってきたりなどを考えると安定性が低いのが欠点。補完での採用なのでそのあたりは妥協している。
この構築で変更するとしたらこの枠だろう。

また防御に下降補正をかけないとチョッキブシンのドレインパンチからのカウンターで落とせない可能性がある。

6.スイクン カゴのみ 控えめ
ハイドロポンプ 熱湯 瞑想 眠る
H201(204) B144(68) C154(236) D135 S105
192メガガルーラの秘密の力2耐え
177メガガルーラの親子愛猫だまし+捨て身タックル耐え
182ガブリアスの[+2]逆鱗耐え
222メガゲンガーのヘドロ爆弾2発耐え
191メガゲンガーのヘドロ爆弾→毒発動→瞑想→祟り目耐え
D[+1]で[+2]158ボルトの10万ボルト耐え
172メガクチートの力持ち[+2]不意打ち耐え
C[+1]で熱湯+ハイドロポンプで201-123ガルーラ確定
C[+2]ハイドロポンプで157-116メガクチート確定

秘密の力ガルーラの増加によってゴツメスイクンの強みがなくなってしまったので瞑想スイクンの採用、元々の耐久種族値の高さやクレセドランに出していきたいことから瞑想ニンフィアよりも瞑想スイクン

またCが低いスイクンは不意の身代りを壊せなかったり、火傷を引かなかったときに相手に負担をほとんどかけれなかったり、クレッフィやヌオーなどのメジャーから外れたポケモンに大きく隙を見せるなどの欠点がある。そこで今回耐久を最低限確保して残りをCに振り切ることにした。これによって火傷に依存せずに安定して相手に負荷をかけることができる。
またC振りにすると同時にハイドロポンプをメインに採用したが、熱湯などの事足りる相手にも8割技を打つのが嫌だったので熱湯と両立することにした。瞑想スイクンの冷凍ビームにそこまで必要性を感じなかったという理由もある。

ここで熱湯とハイドロポンプ両立のメリットについて説明する(以下C[+1]想定)。
例として181-121メガガルーラに対して、熱湯だと火傷を引かない場合倒すのに必要なのは3発、2発以内に火傷を引く確率は51%.
ハイドロポンプの場合必要なのは2発だが、双方当てる確率は64%.
両立の場合熱湯+ハイドロポンプの2発で倒すことができ、しかも初めに熱湯を打って火傷を引く確率or2発目にハイドロポンプを当てる確率で倒すことが可能であり、実質86%程の確率で2発で倒せることとなる。
ここではメガガルーラを例にだしたが、似たような状況は多く遭遇し、両立型の優位性を確認することができた。


●選出
・ガルガブボルト
対ミラー
・ガルガブスイクン
対ガルクレセ
・ボルトガブゲンガー
対ガルクレセ2(ガッサとかいるとき)
・バシャボルトゲンガー
対マンダマンムー
・バシャガルガブ
ゲッコウガ入り
・ゲンガーガブスイクン
対受けループ
・ガブゲン@1
カバルドン展開

●弱点&雑感
威張るボルト、バトン展開、猫の手系統、回避系統など。オンライン予選に関してはこのような戦法が少なくて助かった。またオフと違ってオンライン予選は試合数が少ないので切るところをしっかり切っていいと感じた。


解説は以上となります。


本戦まで1週間しかなく非常に焦ってますが、優勝めざして後悔のないように今週は頑張りたいと思います。

では今回はこの辺で・。・