投げガルーラ+ビビヨン(シングル)

第27回シングル厨で使用した構築です。構築を作成する時間が無く完成したのが当日の9時という体たらくでしたが、即興作成の割には面白い構築が組めたので公開(立ち回りは全く煮詰められてないが・・w)。

また成績はルカリオブロックを5−5で予選落ちでした。

それでは解説に入っていきます。


ガルーラ 地球投げ 凍える風 シャドーボール 身代わり ガルーラナイト 控えめ 早起き→親子愛
ビビヨン 暴風 蝶の舞 眠り粉 身代わり 残飯 臆病 複眼
ギャラドス アクアテール 氷の牙 地震 竜の舞 ギャラドスナイト 意地っ張り 威嚇→型破り
ギルガルド アイアンヘッド 影打ち キングシールド 剣の舞 ラムのみ 意地っ張り バトルスイッチ
霊獣ボルトロス 10万ボルト めざめるパワー飛行 気合玉 悪巧み 命の珠 臆病 蓄電
ガブリアス 逆鱗 地震 岩石封じ ステルスロック 気合の襷 陽気 鮫肌

また構築を作成するにあたって以下の記事を参考にさせていただきました、ありがとうございます!
→"つえーやつは身長も16n−1だわ"byくーるじー「投げガルーラ入り」〜http://d.hatena.ne.jp/coolg-nittan/20140218


シングル厨の少し前に入手した投げガルーラを使用するところから構築を始めました。

投げガルーラは普通のガルーラと違いゲッコウガサザンドラライボルト等の高速ATに対して不利になる代わりに、普通のガルーラで不利をとられやすいクレセドラン、ポリ2ガルド、コットンエルフ入り等の耐久ポケモンへの崩し性能に特化しています。本来のガルーラとは全く違った性能を持ったこのガルーラの使用感に興味を持ったことがきっかけです。

そしてもう一つ、今回ガルーラ入りを作るにあたって「ゲンガー入りに弱くないガルーラ入り」を意識して構築を組みました。大会のKPで基本的にベスト4には入っているゲンガーに対してガルーラ選出を躊躇していては構築の基本軸に添えるにあたって不適当だと感じたからです。

そこで対ゲンガーで決して不利を取ることのないガルーラの型を模索したところ「岩石封じ」と「凍える風」に着目しました。

ゲンガーに対しSを逆転することによって先制道連れを回避でき11交換を迫られず、かつ上から身代わりを張ることで鬼火などをシャットアウトすることができます、しかし封じを採用した物理型では初手に鬼火から入られた場合に機能停止してしまいます。そこで凍える風を採用した特殊型を採用し、特殊ガルーラの低火力を補える地球投げと組み合わせることを決めました。

そしてガルーラの凍える風が後ろの何かしらのポケモンの起点作りに利用できないかと考え、①ガルーラとタイプ相性がいい、②Sが低い相手を起点に全抜き耐性に入れる、という条件のポケモンを考えたところビビヨンに行きつきました。S上昇の積み技を備えてることからゲンガーにも強いのが魅力です(展開速度が遅いから滅び守るなどには弱い)。

以上より、凍える風ガルーラ+ビビヨンの組み合わせを基本軸として後ろにはこれらと強い並びを作れるポケモンを考えていきました。

そこで次に入って来たのはステロガブリアスです。

現時点で激しく一貫し、かつ構築全体で一貫を切るのが難しい電気岩技に耐性を持ち、かつステロを撒くことで投げ2発で落とせる範囲を広げることができます(具体的にはスイクンニンフィア、ピクシーなどをステロ+投げ+投げで落とせるようになる)。また岩石封じからビビヨンにつなげることもでき、中速への制圧力が強いことからガルーラの凍える風からの繰り出しが強力です。投げガルーラ入りの課題であるガルーラミラーに強いポケモンでもあります。

そして次にガルーラやビビヨンの貼る身代わり技を貫通してくるハイボニンフィアに耐性があり、ビビヨンや削れたガブガルーラを突破してくるスカーフガブリアスを起点にできるポケモンとして剣舞ガルドを採用、ヒードランでもいいと思ったが対ガルーラを考えてガルドを選択した。

そしてこの時点で水、悪の一環が激しいこと、ビビヨンに対して先制技を打ってくるカイリューハッサム、アローに弱いこと、ガルーラが出しにくい時にもう一匹汎用的なメガポケモンが欲しいことを考えてメガギャラドスを採用した(具体的な与ダメの考察は個別解説参照)。ステロ+ギャラガルドの並びが非常に補完として綺麗で強力なのが魅力的。

そして最後に、この時点でマリルリが重いこと、ガルーラに対して強い駒がもう1匹欲しいこと、これらの5体が対処できないナットレイに強いこと、ビビヨンの苦手なファイアローに強いことを考えて補完として霊獣ボルトロスを採用した。中速に対しての制圧力が高く凍える風ともシナジーする。

以下個別解説です。

1.ガルーラ ガルーラナイト 控えめ
地球投げ 凍える風 シャドーボール 身代り
通常時:H207(212) B100 C100(244) D100 S117(52)
メガ時:H207(212) B120 C122(244) D120 S127(52)
H16n-1
[-2]陽気スカーフガブリアス抜き
残りC
身代りが95クレセのキネシス高乱数耐え

クレセドラン、ポリ2ガルド等の高耐久に対して崩し性能が高い。また対ゲンガーに対してかなりの有利択で勝てるが、凍える風でHSメガゲンの身代わりが壊れないのが非常に辛かった。
普通は凍える風の枠は冷凍ビームを採用しているが、ガブリアスランドロスは凍える風でSを逆転し次ターンで先制できるので問題ない、冷凍ビームがない弊害としてカバルドン、サンダー、バルジーナキノガッサなどが挙げられる。裏でこれらの処理を明確にする必要がある。

またオフでは今までのような猫すてみガルーラと同じ感覚で使用してしまい負けに直結することが多く、投げガルーラは普通のガルーラとは全く運用の仕方が違うということを実感した。

2.ビビヨン 残飯 臆病
暴風 眠り粉 蝶の舞 身代り
H155 B71(4) C142(252) D70 S155(252)
CSぶっぱ
198-126ヒードランの身代りを[+1]暴風で確定破壊

技はテンプレのビビヨンだが配分は思い切ってCSぶっぱにした。HやBに振ったところで技があたったらほとんどワンキルされてしまい、またCに振らないと後出ししてくる身代わりドランに負けてしまうからである。
構築の軸のはずがファイアローや化身ボルトがブロックに沸いており全く選出できなかったので強いのかどうかもあまりわからなかったのが本音。

3.ギャラドス ギャラドスナイト 意地っ張り
アクアテール 氷の牙 地震 竜の舞
通常時:H171(4) A194(252) B99 D120 S133(252)
メガ時:H171(4) A227(252) B129 D150 S133(252)
ASぶっぱ
ステロ+[+1]アクアテールで181-120ガルーラ中乱数1
型破り氷牙でASカイリューを確定1
ステロ+[+2]アクアテールで175-160メガハッサム高乱数1
185-92ファイアローを火傷状態の[+1]アクアテールで確定1

カイリューハッサム、ガルーラ等に強いポケモンということで採用、ガブギャラガルドの並びが補完としてとても入りやすく5世代のマンムーカイリューハッサムを彷彿とさせた。
陽気滝登りしか使用したことがなかったがいじアクアテールを初めて使用して感動を覚えた、これからは前者には戻れないだろう。陽気だとガッサを抜けることや1舞でメガゲンガーメガライボルトを抜けるというメリットがあるが、ゲンガーはガルーラで見ることができるし、それよりも対ガルーラミラーの処理を優先していじっぱりにした。
技構成は氷の牙を挑発や身代わりにする選択肢もあるが、上記のようにカイリューハッサムを意識しているので氷の牙は外せなかった。

4.ギルガルド ラムのみ 意地っ張り
アイアンヘッド 影うち キングシールド 剣の舞
シールド:H167(252) A112(252) B170 D170 S81(4)
ブレード:H167(252) A222(252) B70 D70 S81(4)
HAぶっぱ
[+2]アイアンヘッドで215-187カバルドン確定2
アイアンヘッド+影うちでASガッサ確定2

プチ地雷枠、相手のカバルドン展開と初手のテクニガッサに安定する駒が欲しいと思い採用。キンシや剣舞のタイミングで鬼火等の状態異常を打ってくる相手を起点にできるのが強かった。
技はガルーラのために聖剣がほしかったが、フェアリーを仮想敵においていることやキンシはどうしても必要な場面があると感じたのでなくなく切った。
ただ上記のポケモンの対策がしっかりとできているなら弱点保険の方が強いと思う。

5.霊獣ボルトロス 命の珠 臆病
10万ボルト めざめるパワー飛行 気合玉 悪巧み
H155(8) B90 C196(248) D100 S168(252)
CSぶっぱ
気合玉がガルーラに192〜228

前述したようにマリルリ、ガルーラ、ナットレイファイアロー等を意識して補完として入れた。ガルーラと同様に受け志向のポケモンに対する崩しの役割を持つ。
記事の参考にしたくーるじーのブログではゴツメローブシンをこの枠に採用しており、できる限り同様の役割を持ち高いS、展開志向を備えたポケモンを探したところこのポケモンに行きついた。
しかし対戦の終盤で構築全体でステルスロックが重いことに気づきそこが霊獣ボルトロスのデメリットだと感じた。かといってゴツメブシンに差し替えるのも納得がいかないのでまだ検討の余地があるだろう。

6.ガブリアス 気合の襷 陽気
逆鱗 地震 岩石封じ ステルスロック
H183 A182(252) B116(4) D105 S169(252)
ASぶっぱ

いたって普通の襷ステロガブ、特に解説は必要ないだろう。
逆鱗を吠えるにする型もあるが、ガルーラの凍える風から死にだしでアタッカーとして運用することもあるので素直に逆鱗を採用した。



個別解説は以上です。

●選出パターン
基本選出
ガルーラビビヨンギルガルド
or
ガブガルーラビビヨン

耐久気味の構築に選出、ステロと投げによる定数ダメージで解らせる。
しかしオフでは刺さる構築に当たらずあまり基本選出はできなかった。

裏択
ガブギャラガルド
or
ギャラガルドボルト

ステロ+ギャラガルドの積みリレーの形、オフではほとんどこの形だった。
ガブが起点になるようなポケモンがいるときや、ステロがあまり刺さらないと感じたときはボルトロスを選出する。

●弱点
ステルスロックの刺さりが良すぎるのが課題、あとビビヨンボルトロスというガブに大きく隙を見せるポケモンが2体もいるので選出時で相手のガブのケアがとても大変だった。あと当たらなかったがナットレイは絶対に辛いと思う。
そしてオフの優勝構築である初手の起点作りラグラージに対する処理パターンがないのは大問題である。

●雑感
投げガルーラ入りが数か月前に比べて刺さりづらい印象を受けた。ガルーラの処理を後出しから受けることから上から叩く方向にシフトしているのが原因だと思った。
猫すてみガルーラと違い相手を1発では倒せず、その間に技を被弾してしまうので攻める傾向の強い構築には全く選出できない、受け志向の強かったあと1、2か月前に使えればよかったと若干後悔した。
後ゲンガーを安定して対処できると思ったが、攻撃技くらう→こごかぜの後のシャドボ読みでポリ2を出された後に投げ読みでゲンガーを出されて結局処理されてしまうということが対戦中あった。特殊技を見せた時点で投げを警戒されてしまう程には投げガルが周知になっているがゆえのことだと思った。

●オフでの選出

ガルーラ ●●●● 
ビビヨン ●
ギャラドス●●●●●●
ギルガルド●●●●●●●●●●
霊獣ボルト●●
ガブリアス●●●●●●●

ガルド選出をしないとガブに対して安定して立ち回ることができないことから偏った選出傾向となってしまった。



解説は以上となります。

来週のキツネの社mfはスタッフ業も対戦も本気で臨みたいと思います。

では今回はこのへんで・。・ノシ