ガルーラランドヒートム(シングル)

真皇杯ラストチャレンジ、真皇杯本戦でマサヤさんに提供した構築です。結果は

・ラストチャレンジ(250名)
第1ラウンド 6-3→抜け
第2ラウンド 4-0→予選抜け
決勝ラウンド 3-1→本戦出場権利獲得
・本戦(24名)
2-3→予選落ち

と好成績を残してくださったので記事にすることにしました。

以下解説。


ガルーラ 猫だまし 捨て身タックル 冷凍パンチ 不意打ち ガルーラナイト 陽気 肝っ玉→親子愛
霊獣ランドロス 地震 叩き落とす とんぼがえり ステルスロック ゴツゴツメット 腕白 威嚇
ヒートロトム オーバーヒート 10万ボルト ボルトチェンジ トリック 拘り眼鏡 控えめ 浮遊
ゲンガー シャドーボール 身代わり 道連れ 滅びの歌 ゲンガナイト 臆病 浮遊→影踏み
キノガッサ タネマシンガン マッハパンチ 岩石封じ キノコの胞子 気合の襷 意地っ張り テクニシャン
スイクン 熱湯 吠える 瞑想 眠る カゴのみ 図太い プレッシャー

*マサヤさんはゲンガー→ファイアロー@鉢巻で使用していました。

ヒートロトムが環境上位のポケモンに対して刺さっていると感じて、これを軸に構築を組みました。具体的にはボルトロススイクンギルガルドナットレイファイアロー、ゲンガー、クチートカバルドンニンフィアなどに対してヒートロトム側が有利となります。また化身ボルトロスに後出しが安定するポケモンはほとんど存在せず、それが可能なヒートロトムは重要な役割を担ってると言えます。

ヒートロトムを軸にした場合、KPが高くヒートロトムに有利対面となるガルーラ、ガブリアスに対して後出しできるポケモンが必要です。今回はそのような枠としてゴツメ霊獣ランドロスを採用しました(理由は後述)。

さらにヒートロトムは、オーバーヒートというC下降技や、無効タイプが存在する電気技を持った拘りであることから不安定で起点になりやすい。よってロトム以外の面子にはロトムが作った隙を埋めるストッパー性能が求められます。今回はそれらを意識して構築を組みました。

ランドロスヒートロトムと組ませるメガ進化は、とんぼルチェンからの無償降臨することを考えて対面性能の高い猫不意ガルーラを採用しました。

上記の3体を基本選出とし、残りの面子は

・基本選出の苦手なギミック系統の相手をする滅びゲンガー
・これまでで重いスイクンウルガモスバシャーモのストッパーとなる襷キノガッサ
・ガルーラ選出したときのギミック系統の対策が欲しいことから瞑想吠えるスイクン

というように決定しました。

以下解説。

1.ガルーラ ナイト 陽気
猫だまし 捨身タックル 冷凍パンチ 不意打ち
H181(4) A176(244) B121(4) D121(4) S167(252)
ASぶっぱ
今一番警戒されにくく、刺さると感じている型のガルーラ。基本選出でランドロスヒートロトムが対鋼、物理受けを担っていることからそれらへの打点を切って対面性能に特化させた。
ランドロトムの後攻とんぼルチェンから無償降臨していくことから高速アタッカーに強くでれるこの型とは相性が抜群。
またロトムを動きやすくするためにガブへの打点である冷凍パンチは必須である。
基本的にゴツメやとんぼルチェンを利用して、こいつの猫不意圏内に入れることを念頭において立ち回る。

2.ヒートロトム 拘り眼鏡 控えめ
オーバーヒート 10万ボルト ボルトチェンジ トリック
H157(252) B128(4) C170(236) D129(12) S107(4)
4振りスイクン抜き
H全振り
DL対策でD>B
残りC

構築の軸、技構成はテンプレートのものを採用。耐久やギミックを機能停止できるトリックは6世代も腐らない。
最近はSを思い切り振ったスイクンも出てきているが、耐久も火力もぎりぎりなのでこれ以上削れないと感じて素直に4振り抜きにした。
ロトムと違う点は
・命中がハイドロポンプと比べて安定している
・電気の一貫を消せる
・鬼火を無効化できる(重要)
などがある。特にガルーラ入りを組む上で鬼火無効化は非常に重要であり、かつガルーラの苦手な鋼に高打点を持てる炎タイプは相性がいい。
上記でも述べたが、拘りロトムというのは本当に隙を作りやすいポケモンなので、こいつの行動によって試合が詰んでしまう可能性がないか、どの行動なら失敗してもリカバリーできるかをしっかり考えて技選択する。

3.霊獣ランドロス 腕白 ゴツゴツメット
地震 叩き落とす とんぼがえり ステルスロック
H191(212) A171(44) B154(236) D101(4) S113(12)
194メガガルーラの親子愛冷凍パンチ威嚇込み確定耐え
177メガガルーラ猫だまし+冷凍パンチ威嚇込み確定耐え

以下の配分を参考にさせていただきました、ありがとうございます!
http://adamspoke.hatenablog.com/?page=1426430383
ヒートロトムの苦手なガルーラ、ガブリアス等の物理重火力に後出しできる枠。そのような役割だとまずクレセリアが思い浮かぶが、霊獣ランドだと以下のような利点がある。
・交代際の叩き落とすで物理受けのゴツメを無効化して後続のガルーラをサポート
・とんぼがえりによって後続のポケモンに円滑に繋げられる
・威嚇によって低数値のロトムの後出しをしやすくする
またランドロスが隙を見せる化身ボルトを筆頭とした高速電気にロトムが後出しできるのでこれらは非常に相性がいい。しかもランドロスボルトチェンジを誘わないので有利対面を一方的に作れる。さらにロトムボルトチェンジランドロスのとんぼがえりによってガルーラを無償降臨していくボルトランド(http://advantagesv.blogspot.jp/2014/09/blog-post.html)のような動きが可能となる。
気を付けなければいけないのは霊獣ランドロスでガルーラを完全に見ることはできないこと、なのでゴツメによってこちらのガルーラのねこ不意圏内に入れることを最低限の目的として動く。
またランドヒートムと水が一貫してしまうのでスイクンがきつめだが、キノガッサが圧力をかけているので積極的に基本選出していいと思ってる。

4.ゲンガー ナイト 臆病
シャドーボール 身代わり 道連れ 滅びの歌
H167(252) B101(4) C190 D115 S200(252)
HSぶっぱ
対受けループ、オニゴーリ、ピクシー、フワライド等のギミックを崩す役割を担っている。
前の記事でも言ったが、オフで一定数いるギミック構築を一方的に狩ることのできる滅びゲンガーは当時非常に評価が高かった(これからは警戒されるかもなのであくまで当時)。
ただしロトムのトリックやスイクンの瞑想吠える等でもギミックに戦えなくはないので、それらを薄くしてこの枠に補完のアタッカーを入れても機能はする。

5.キノガッサ 襷 意地っ張り
タネマシンガン マッハパンチ 岩石封じ キノコの胞子
H135 A193(204) B107(52) D80 122(252)
182キノガッサマッハパンチ2耐え
過去に流行っていた配分だが、今は普通に意地っ張りASでいいと思う。最近ファイアローが増加傾向にあることから、ローブシンよりもキノガッサを採用したい。しかしアロー増加と同時にステロ持ちも増えているので後発に置く場合は十分に注意する。

6.スイクン カゴのみ 図太い
熱湯 吠える 瞑想 眠る
H207(252) B161(92) C110 D135 S126(164)
ゲンガーとは別の受けループやギミックの対処枠、また相手の瞑想スイクンを先制吠えるで流せるようにSをかなり引き上げた。
最近はやりの剣舞メガバシャには対面で起点にされてしまうので、ゴツメスイクンの要領で立ち回らないように注意が必要。


個別解説は以上です。

●選出
・ガルーラランドヒートム
基本選出
・ガルーラヒートムスイクン
ギミックや積みなど、吠えるが必要なとき
・ガルーラヒートムガッサ
相手のスイクンがうざいとき
・ゲンガー@2
ギミック色の強い相手に対して

余談だが、電気+地面の並びが選出にいると電磁波耐性がつき運負けしにくくなる。

●弱点
一番辛いのはバシャーモ。物理と断定できればランドロスもつかえるがめざ氷持ちと両方いるのが辛い。後はゲンガーで、特に催眠身代わりのいわゆる確率ひっかけ系統は動くのを祈るしかない。


解説は以上です。

自分が使用したわけではありませんが、狭き門であるラストチャレンジを通過することができて少し自分の構築に自信がつきました。そして、使用してくださっただけでなくこのような結果を残してくれたマサヤさんには深く感謝しています。

社会人になってもうまく時間を作って、現役でポケモンを続けていこうと思います。

では今回はこのへんで、さようなら・。・