第3回竜王戦使用構築「ナマコブシ+ウルトラネクロズマ」

ある日通話に入ったらナマコブシ+禁伝の並びで竜王戦に出るという話があったので、それにあやかって急遽構築を作成しました。

禁伝の知識も個体も皆無でルールも数日前に知った体たらくでしたが、なんとか日曜日に構築が完成し、その日の夜にギリギリ消化しきりました。

結果は最高1675、最終1600ちょいとお察しでしたが面白要素が多いので記事にします。

以下解説。

日食ネクロズマ アシストパワー メテオドライブ 悪の波動 身代り ウルトラネクロZ 控え目 プリズムアーマー→ブレインフォース
ナマコブシ 浄化 バトンタッチ 挑発 身代り 毒Z 呑気 飛び出す中身
シャンデラ 火炎放射 トリックルーム 置き土産 挑発 気合の襷 呑気 すり抜け
キノガッサ ドレインパンチ 岩石封じ 身代り キノコの胞子 毒毒玉 陽気 ポイズンヒール
ミミッキュ 投げつける 甘える トリックルーム 呪い 火炎玉 呑気 化けの皮
ガルーラ 岩石封じ 火炎放射 威張る 内緒話 ガルーラナイト 慎重 肝っ玉→親子愛

基本的な考え方は下記参照↓
http://d.hatena.ne.jp/cloudia220/20170620/1497964447

ナマコブシの浄化バトンの展開を行う場合、最も安定するのは初手行動保障持ちのトリックルーム→置き土産という流れである。

また禁伝は頑丈や化けの皮を無効にしてくる相手が多いので気合の襷を持たせるのが望ましい。

この条件を満たせるのは

ドーブルエルレイド、デスカーンムウマージサーナイトシャンデラユクシー、ヨノワール

だが、メンタルハーブを持たせられないので、挑発を打たれにくいであろうシャンデラを採用。サナやエルレもありだと思ったが、身代りを貼られてもすりぬけ置き土産ができるのがシャンデラの大きな利点だ。

そして肝心のバトン先の禁伝だが、ミミッキュに勝てないと話にならないので型破り効果のある技を打てて、かつ高い火力と素早さを持つポケモンとして

キュレム(W、B)、ネクロズマ(日、月)

から選択である(印投げつけるメガレックウザを考えていたこともあったが汎用性低と判断した)。

しかしキュレム(W、B)はトップメタである日食ネクロズマに非常に弱いことから、今回はネクロズマを採用した。

またネクロズマはウルトラバーストする前はプリズムアーマーという受け特化の特性を持ち、日食にすることで多くの耐性も持つ。よって上手く後攻バトンできなかったときも相手の攻撃を受けつつバトンして、ウルトラバーストによって攻め特化の特性に切り替えて攻めていくというバトン展開と非常に相性のいいポケモンと言える。

この時点でシャンデラナマコブシ+日食ネクロズマを基本選出とし、残りの面子は『バトンタッチ戦法がばれないような並び』を意識して組んだ。
(例えばユクシー等を入れてしまうと起点構築であることを気づかせてしまい、シャンデラが挑発を打たれる可能性を高めてしまうため)

具体的に残りの面子は

ネクロズマが止まってしまう悪タイプや、メタモン入りに出すバトン先としてポイヒガッサ
・相手のキノガッサがものすごく重いので、キノガッサ入りに出すトリル要因としてミミッキュ
シャンデラナマコブシの展開が決まらなさそうなとき、ポイヒガッサに展開していくメガガルーラ

を採用した。

以下個別解説。

1.日食ネクロズマ ウルトラネクロZ 控え目
アシストパワー メテオドライブ 悪の波動 身代り
ウルトラバースト前:H173(4) A159 B148(4) C181(252) D130(4) S128(244)
ウルトラバースト後:H173(4) A168 B118(4) C240(252) D118(4) S180(244)

Cぶっぱ
ウルトラバースト前で、S[+1]で最速ゲッコウガ抜き

'----以下浄化バトン後、ウルトラバースト後--------
●与ダメ
アシストパワーで
・ASメガレックウザ確定1
・HAゲンシグラードン確定1
・HCゲンシカイオーガ確定2
悪の波動で
・ASウルトラネクロズマ確定1
メテオドライブ
・B145ミミッキュに159〜
・B116ゼルネアスに196〜
●被ダメ
182キノガッサのテクニシャン岩石封じを身代りが耐え

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威嚇やリフレクターなど物理技への対抗策が多そうだと感じたので特殊型。
最高火力としてフォトンゲイザーではなくアシストパワーを採用。
ミミッキュとゼルネアス、特殊耐久の高いポケモンへの遂行技としてメテオドライブを採用。
頻繁にミラーすることが想定されたので悪の波動を採用(運勝ちも狙ってる)。
そして最後の枠は身代りを採用した。

身代りの効果として、ウルトラバーストのタイミングで抜群技を打ってくる相手を上手くはめれたり、電磁波や宿り木の種などの補助技を防いだり、威嚇によってアシストパワーの威力を下げられることを防ぐことが出来る。
またウルトラバースト前後で素早さに大きな差があるので、特性とタイプを利用して攻撃を受けつつ後攻身代り→ウルトラバーストして先制で倒して身代りを残す、というムーブが可能である。
これらによって上手く身代りを残し、本来だったら厳しい後発の襷持ちを誤魔化すといったプレイングが可能である。

2.ナマコブシ 毒Z 呑気
浄化 バトンタッチ 挑発 身代り
H161(244) B200(252) D152(12) S9
HBほぼぶっぱ
BD偶数
最遅

参照記事と変わらないので特筆事項はなしと言いたいが、特性については飛び出す中身推奨。
理由として、ラス1テテフと、赤ゲージのネクロズマ対面で襷の可能性が高いときは、ナマコバック→倒されて中身で襷破壊→再度ネクロズマを出して上から倒す。というオシャレムーブが出来るため。

3.シャンデラ 気合の襷 呑気
火炎放射 トリックルーム 置き土産 挑発
H167(252) B156(252) C165 D111(4) S76
HBぶっぱ
最遅

参照記事と変わらないので特筆事項はなしと言いたいが、竜王戦のラストスパートでは初手コケコやテテフに挑発を打たれる事態が頻発したためそろそろ限界かもしれない。

4.キノガッサ 毒毒玉 陽気
ドレインパンチ 岩石封じ 身代り キノコの胞子
H155(156) A150 B113(100) D80 S134(252)
Hポイヒ最大効率
最速
残りB
A[+1]ドレインパンチで181-201ナットレイに90〜

ネクロズマが悪タイプとメタモンに弱いので、それらがいたときに出していく。

また禁伝が専用アイテムを持っていることが多く(例:べにいろのたま、ウルトラネクロZ)、かつ行動保障のための襷や、メガストーン、Zを持っているポケモンがほとんどだったのでポイヒガッサの通りが非常によかった。

それでも呪いミミッキュや滅びゲンガーが無理なので、あまり信用しすぎないようにしてた。

5.ミミッキュ 火炎玉 呑気
投げつける トリックルーム 呪い 甘える
H162(252) A110 B145(252) D126(4) S90
HBぶっぱ
最遅

キノガッサ入りに対して初手に出していく。
催眠体制だけならラムやカゴを持たせればいいが、後ろのナマコブシが複数回動く保証が欲しかったのでよりメタによせた。
初手に胞子→種ガンを多く打たれたら倒されてしまうが、胞子を打たれた時に起きてトリル展開できる確率が83%だったので妥協した。
理想のムーブとしては

1T:トリル→火炎玉発動で催眠耐性がつく
2T:投げつける→A下降&襷破壊
3T甘える
4T呪い→ナマコ無償降臨
5T身代り→どうせ胞子or火傷&A[-2]182キノガッサのテクニシャン種ガンを身代りが3耐え
6T後攻浄化でHPMAX状態
7Tバトン

である。さすがにここまで上手く決まらないだろうが高確率でバトンを通すことができる(机上論は)。

6.ガルーラ ガルーラナイト 慎重
岩石封じ 火炎放射 威張る 内緒話
H212(252) A145 B125(36) C72 D162(220) S120
255メガレックウザの[珠]ガリョウテンセイ確定耐え
232ゲンシカイオーガの[雨]潮吹き15/16耐え

後発のポイヒガッサに繋ぐための機械、1回だけ選出した。
岩石封じは確定で、草タイプと対面したときのために火炎放射、相手のラムを消費させるための威張る、コケコレヒレに対してフィールド切れの遅延を狙う内緒話を採用。


解説は以上です。



USUM環境でシングルレートもまだ潜ったことがなかったので、初のレーティングとなりましたがとても楽しかったです。とてもバランスがいいルールだと感じたのでこれからもこのルールで対戦する場があればと願っています。

またそろそろUSUMのシングルオフが始まるのでそちらにシフトしていきたいと思います。

では今回はこのへんで・。・


specia thanks
同系統の構築を使用した
どなさん
→伝説のナマコブシ
http://d.hatena.ne.jp/donayanma/20171204/1512341396
野上さん
→ナマコグラードントリックルーム
http://nogamitonari.hatenablog.com/entry/2017/12/04/124737